上半身別の症状

上半身別の症状を詳しく解説

ド・ケルバン病(腱鞘炎)

こんなお悩みはございませんか?

  • 育児をしていたら、手首が痛くなった
  • 仕事や日常でつまむ動作が多く親指側の手首が痛い
  • 手首が痛くて力が入れられない
  • 手首の痛みがひどいが使わないということが難しいのでどうしたらいいか分からない
  • 痛みに比例して患部に熱感をすごく感じる
  • 痛くて手首を曲げられない

病態・症状

ド・ケルバン病とは親指から手首にかけての炎症性の腱炎です。 腱または筋肉(長母指伸筋腱)の使い過ぎや重いものを繰り返し持ったりすることによって損傷し、 炎症が起きることによって痛みが生じるものを言います。

橈骨頭(親指側の手首付近の骨)の辺りから母指球の根本付近に痛みと炎症がでることが特徴です。

改善方法

固定と冷却の治療が基本ではありますが、軽傷の場合と症状が重い場合では処置の仕方が変わってきます。 軽症の場合は軽い固定(テーピングやサポーター)を用いて、炎症を取り除くことに努め、できるだけ使わないようにすることが鉄則にはなります。 ただ、仕事や育児等でどうしても手を使わないということが難しいことが多々あると思います。 そのため、できるだけ患部を固定して関節運動を避けて手首の動かし方を注意した上で 動作を行っていただくことにより、症状を軽快に努めることもできます。 症状が重い場合は、しっかりとした固定をする場合もあります。

胸郭出口症候群

病態・症状

なで肩の方や日常又は仕事で挙上して行う作業を多くする方(洗濯物を干す体勢、ビスをうつ体勢など)になりやすい疾患です。 耳の下から鎖骨にかけてのくぼみの部分で「腕神経叢」という腕に行く神経の束と鎖骨下動静脈が圧迫されてしまい、 肩や腕に痛みや痺れ、筋力低下等の症状がでます。

また肩甲骨周りの筋肉の痛みは関連痛で、胸郭出口症候群を気にすることにより、 肩をすくめたりして力を入れている時間が長い間、出てしまう症状です。 症状の範囲が首の下、腕、肩周りと範囲が広いので、自覚症状をひどく感じている方が多くおられるかと思います。 胸郭出口症候群とは、細かく言うと、
「1.前斜角筋と中斜角筋の間」「2.鎖骨と第1肋骨の間」「3.小胸筋と烏口突起の間の3箇所の圧迫」の3点からなる症状の総称となります。 原因の一つとして、頚肋という胎児期からの頸椎からでる肋骨が残ってしまい、 それが神経や動静脈の圧迫をしてしまう場合もありますが、頸肋については例外ですので、 詳しく説明はいたしませんがお困りの際はご相談頂ければお答えいたします。

改善方法

保存療法を取る場合が多く、腕神経叢と鎖骨下動静脈の圧迫を防ぐ肢位を知ることで、 それに関わる筋肉を緩ませ症状を緩和させることができます。 また、ストレッチも有効で、施術と合わせて行うことで軽快される方は多くいらっしゃいますので、お悩みの方はぜひご相談下さい。

五十肩

病態・症状

まず、先に前提として申し上げますと、 五十肩は完全に解明されている疾患ではないということです。 当院の考えとしては、五十肩は肩の関節にある滑液と呼ばれる潤滑油のようなものが 何らかの原因でにごり(炎症)が起こることによって、 痛みや違和感、可動域制限が起こるものと推測します。 五十肩は「動かしすぎる」ことも「動かさなすぎる」ことも起きる原因となります。

「動かしすぎる」というのは、反復が多い単調な作業を長時間繰り返すことという意味です。 日常で様々な角度で適度に動かしているという場合には当てはまりませんし、 むしろそれは肩にとっては良いことであります。(重い物を持った作業を除く) 「動かさなすぎる」というのは、日常でほとんど可動域を動かしていないことはもちろんですが、 腕を前後左右に動かしてはいるが、動かす可動域が少ないという方(手や指のみをよく動かす方)に該当します。

症状の特徴として、40~50歳代に好発し、徐々に痛みや違和感、可動域の狭まりが出てきます。 軽度の時に大丈夫だろうとひどくなるまで放置する方が多い為、 症状がそれなりにでてしまってから治療しにくる方がとても多く、改善する事が非常に困難な方がいらっしゃることが多いです。 また、鋭い痛みや重度の症状が出ている方は、凍結型と言って、 滑液内に石灰が溜まる石灰沈着という現象が起こっていることもあり、これはMRI検査でわかります。

改善方法

軽度の場合、肩を気にして庇うあまり間接的に、上腕や前腕、肩甲骨周りの筋肉が張ってきてしまう方が多く、 それを緩めることや直接的には上述の滑液をいかに循環させてあげるかがポイントになってきます。 施術の中でもいくつか施す手立てはございますが、 まずはご自身で毎日やっていただきたい体操があり、それを正確に行っていただくことが大切です。

また、やってはいけない動きや生活指導なども合わせて覚えて頂くと改善の近道となります。 五十肩は重度の場合、少し動かすだけでも痛みが出てしまい、 肩が挙げられなくなってしまいますので、改善に時間を要する場合もあります。 その際には時間はかかりますが、地道に施術を繰り返していけば、軽度の状態へ改善することは可能ですので、 諦めず軽減をはかっていきましょう。

上腕二頭筋腱炎

病態・症状

上腕二頭筋腱炎は上腕二頭筋の走行上に存在する、 上腕前部の結節間溝と呼ばれる上腕二頭筋腱が収まる、 くぼみの部分で起こる炎症性疾患です。 上腕二頭筋は力こぶの筋肉で、腕を曲げる動作と外側に開く動作で収縮する為、 この動作をした時に強い痛みがでます。

症状としては安静時には症状が無く、筋肉の収縮時のみ痛みがあり、 同じような症状が起こる腱板損傷や五十肩と間違えて、患者様が認識している場合も多くあります。 また、症状が強くでていないと熱感も感じられにくいです。

改善方法

上腕二頭筋腱炎は患部の冷却が必ず必要になり、また、走行上の上腕二頭筋をしっかり緩めることが大事になります。 日常でなにか腕を挙げたまま上腕二頭筋を使い、 なおかつ腕の体勢に無理な捻りが入った状態で作業(筋トレ、ストレッチ、電球を変える作業、工具を使った作業等)をしているがために 起こってしまうので、そういった作業を中止して頂くことも大切です。
まずは、どんなことをやっていて腱炎になってしまったのかということを知ることはもちろんのこと、 無理な体勢を知っておくことも改善するための方法の一つであります。

外側上顆炎(テニス肘)

病態・症状

外側上顆炎(テニス肘)は主に肘の外側に痛みが発生し、 何もしていなければ痛みや違和感はほとんどありません。 しかし、雑巾を絞る動作やペットボトルのフタを開ける動作など、 前腕を外側に回旋させる動作をした際に痛みが発生する炎症です。

テニスのバックハンドのショットを打つ際の動作が上記の動作と一致することから 別名テニス肘とも呼ばれます。

改善方法

炎症による痛みなので一番大切なのは冷却をして炎症を鎮めることで、 また、それに伴い外側上顆という場所につく筋肉を緩める必要があります。 必要に応じてストレッチも行うと、なお良いですが、 行う前に症状をよく見極めて行う必要があり、炎症部位を刺激しないようにすることが重要です。 また、日常で患部を動かさなければならない場合は、固定をして筋肉の収縮をできるだけ抑えるようにしていくことも大切です。

内側上顆炎(野球肘)

病態・症状

テニス肘と逆の内側にも起こります。症状や改善方法は同様です。

野球をやっている小学生によく起こることから野球肘と言われています。

改善方法

テニス肘と同様に炎症による痛みなので一番大切なのは冷却をして炎症を鎮めることです。 必要に応じてストレッチも行うと、なお良いですが、 行う前に症状をよく見極めて行う必要があり、炎症部位を刺激しないようにすることが重要です。 また、日常で患部を動かさなければならない場合は、固定をして筋肉の収縮をできるだけ抑えるようにしていくことも大切です。

肋間神経痛

病態・症状

まず、先に申し上げますと、肋間神経痛とは疾患名ではなく、単なる症状となります。 肋骨は人間の体に12本存在し、その肋骨と肋骨の間を支配する神経であり、 そこに「ピリピリ」、「チクチク」、「ジクジク」やギューとしたような鈍痛など、 様々な症状が現れます。

特に肋骨の中でも11番と12番というのは、浮遊肋骨と言って、表層の奥にありますので、 その間で神経痛が起きるとみぞおち辺りに症状を感じることもあります。 肋間神経痛の原因としては様々ではありますが、 主な原因は精神的なストレスと脊椎にある脊柱周りの筋肉の張りです。 この2つの原因はほぼセットで考えることが多いですが、脊椎に問題があるというのは 脊柱の周りの筋肉が張りすぎているということであり、血行が悪いということが分かります。

改善方法

筋肉を緩めることで軽快することが多いです。 肩甲骨と脊柱周りの筋肉の血行を良くすることで体の状態を改善し、体の痛みや違和感からくるストレスを軽減することができます。 それと同時にほとんどの方に共通するのは食生活の問題です。 というのも、胃の問題が肋間神経痛にも関係があるのではないかと私は考えています。 理由としましては、胃酸過多や逆流性食道炎を罹患されている方は肋間神経痛を併発している傾向が見られるからです。 食事の摂り方を改善することで、ストレスも同時に改善し、症状を軽減させることができると考えています。

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